Softears RSV

RSVは Softears の「リファレンス・サウンド」ラインナップの中でもユニークな存在です。ドライブしやすいだけでなく、現代の録音のダイナミクスとムードを同時に再現できるリファレンスクラスのオリジナルな音を追求しています。

RSVでは電子的な周波数分割と物理的な周波数分割を精密に効率的に融合し、ＢＡドライバーが完璧な周波数特性を要求される環境にあってもすぐれたダイナミクスを示すことを可能にしました。低域ではLRC3レベルのローパスフィルタ、中域ではインピーダンス調整した混合ローパスフィルタ、そして高域用にはハイパスフィルタとして、極薄フィルム・コンデンサを採用しています。

ドライバーの配置とクロスオーバーの設計をやりなおし、RSVは極めてドライブしやすいモデルです。スマートフォンにつないでも、RS10と同等のリファレンス・クラスの優秀な再生音を聴かせます。

巧妙な周波数分割とチューニングは、その周波数特性に現れています。RSVのチューニングは室内の定在波を考慮に入れて測定されたハイエンド・スピーカーの頭部伝達関数をターゲットにして、ほとんど一致させることに成功しました。ナチュラルで没入感たっぷりの活き活きとしたサウンドを提供します。

RSVが採用した２基の低域用ＢＡドライバーは、現在世界最大で、低域のエネルギーを確実に伝えます。

周波数分割システムのもう一つの重要な側面が位相反応です。世に出ているマルチ・ドライバー・イヤフォンのほとんどは位相をそろえることができていません。これが音質と音像に悪影響を与えます。RSVは可聴域全体にわたって位相がほぼそろっています。トランジェントが滑らかで、音像が正確、音場が広いだけでなく、ノイズも極めて低くなっています。ダイナミックレンジも最大です。

音がよいだけでは、優れたイヤフォンとは言えません。金箔を散らしたサテンカーボン、最新鋭の素材と昔ながらの素材の融合には時間をかけました。RSVのパネルは一つひとつ熟練技師による手作りです。こうなると単なるイヤフォンというよりは、美しい美術品です。

パネル素材：カーボンファイバー
筐体素材：樹脂
感度：125dB/1VRMS@1kHz
インピーダンス：8Ω@1kHz(±15%）
周波数特性：5Hz-40kHz（1/4インチ自在エリアマイク、-3dB）
THD：<1%@94dB