2019/11/12 13:01

 PhatLab Audio の新製品 Chimera と Chimera D の販売を開始しました。年内いっぱいは発売記念特価です。


 Sassy 兄弟の後継機種として開発されました。ポイントはふたつ、真空管とソリッドステートの両方を積んでいて、切替えがスイッチ1つでできること。そして、Sassy よりもさらに静かに、さらに強力になったこと。

 真空管回路とソリッドステート回路の切替は簡単で、リスニングの最中に切替えもできます。音量もほとんど変わりません(←これ、何気にスゴいんではないでしょうか)。音質も変わらないと聞えます。変わるのは音のキャラクター。これが結構面白いです。同じ楽曲でも表情が変わったりします。ヴォーカルだと、シンガーの表情まで変わることもあります。

 ヘッドフォン出力は 4.4mm バランス・アウトと 3.5mm アンバランス・アウトになりました。どちらもノイズ・フロアが下がり、敏感なイヤフォンで聞いても、ノイズはまずありません。ヘッドフォン祭で試聴された方々からも、静かになりましたね、という声を複数いただきました。デザイナーもその点は特別に気をつけた、と申しておりました。

 一方でドライブ能力は強化されています。Sassy 兄弟、とりわけ GT は強力でしたが、さらに強力です。平面型のヘッドフォンでとりわけよくおわかりいただけると思います。それでいて、動作時間は延びています。回路設計の工夫で、消費電力は下げているそうです。アンプだけですと公称10時間ですが、実際には15時間はいける、とデザイナーは申しておりました。実際、私どもの試用でも、いつまでたっても Low Battery のランプはつきません。

 真空管とソリッドステートの両方を積んでいますので、サイズはどうしても大きめになります。一方で、重さはかなり軽く、PHAntasy II の半分、Sassy 兄弟の100g増しに留まりました。

 Chimera D には DAC も内蔵されました。背面に USB 入力ポートがございます。PC、スマホ、タブレットとつなげます。Mac はそのままつなげます。Windows は専用ドライバーが同梱されています。Amazon Music HD のような高音質ストリーミングには威力を発揮します。DAC 単体で良い機種はありますが、真空管サウンドで聴けるのは、他にはちょっと無いでしょう。

 Chimera 兄弟をどうぞ、よしなにお願いもうしあげます。